“エラスチン”という成分が、いま改めて脚光を浴びている理由とは?
人間の身体の例をまじえながら、その重要性を見ていきましょう。
各臓器に存在するエラスチンの量

エラスチンとは?
エラスチンは、体のあらゆる臓器や組織で重要な役割を果たすタンパク質の一種です。血管や肺、関節、子宮、腎臓、心臓、皮膚、歯肉、さらには眼球など、柔軟性と弾力性が必要な場所に豊富に存在し、健康な機能の維持に欠かせません。 諸説ありますが、例えば肺の組織の約30%、関節の組織では約80%がエラスチンで構成されていると言われています。これらの臓器や組織におけるエラスチンの存在が、しなやかな伸縮性やクッション性を支え、ペットの動きやすさや呼吸機能などに大きく貢献しています。エラスチンは生まれてから数年間に集中して生成され、その後は減少し続けます。さらに、非常に複雑な分子構造を持つため、食事から十分に摂取することはほぼ不可能とされています。そのため、年齢とともに減少するエラスチンを補うことは、ペットの健康維持にとって大変重要です。
人間における体内のエラスチン変化

エラスチンは哺乳類に共通する重要な成分
哺乳類は脊椎動物の中でも人間と最も近い生物群であり、心臓や肺、腎臓などの臓器構造や生理機能が似ています。図は人間における加齢と共に減少する体内のエラスチン変化をグラフにしたものです。40歳になる頃には、ほぼゼロの状態に・・・。体内のエラスチンが減少する事により、さまざまな病気を発症します。ペットたちも同じ様に加齢と共に体内のエラスチンが減少し、病気を引き起こしやすくなります。
エラスチン減少が引き金となって発症するさまざまな病気

【動脈硬化・高血圧】
血管壁の弾力が低下し、血管が硬くなることで血圧が上昇。※犬猫の動脈硬化は、アテローム硬化(コレステロール沈着型)と異なります。
【肺気腫・慢性閉塞性肺疾患(COPD)】
肺の弾力が失われ、呼吸機能が低下。
【皮膚のたるみ・シワ】
皮膚の弾力維持成分が減少し、たるみや深いシワが増加。
【動脈瘤】
血管壁の弱体化により、動脈の膨らみや破裂のリスクが高まる。
【眼球の機能低下】
眼球内の弾力性が低下し視力に影響。
【腎臓疾患】
腎臓の血管壁の弾力が低下し、血流や濾過機能に影響。
【関節疾患】
関節のクッション機能が落ち、骨と骨が直接こすれ始める事で、炎症や損傷を招き、膝蓋骨脱臼(パテラ)や変形性関節症、股関節形成不全などを引き起こしやすくなります。
最近では、エラスチンが糖尿病治療にも使用されるように・・・
糖尿病や床ずれなど手術やケガによる難治性の治療に効果があるとされる。
【他、糖尿病関連リンク】
Ⅲ型コラーゲンやエラスチンの上で平滑筋細胞を培養すると、収縮型のまま保たれる → 増殖や移動が抑えられ、形質転換が起こりにくい。→Ⅲ型コラーゲンやエラスチンを補うことは、平滑筋細胞を収縮型に保ち、血管の健全性を守る可能性が示唆される。
エラスチンが不足すると全身の老化や変性の中で静かに進行する
エラスチンの欠乏は「単独で特定の病気を起こす」というよりも、全身の老化や変性の中で静かに進行するため、疾患として顕在化しにくいのです。 そのため、 エラスチン不足は「“進行する不調”の背景要因」となるのです。
年齢と共に減少(ヒトの肌の場合)

なぜ今頃エラスチンなのか?
コラーゲンは美容や関節ケアの分野で広く知られており、多くの製品や研究が行われてきました。 一方で、エラスチンはその存在意義が非常に大きいにもかかわらず、長年あまり注目されてきませんでした。 その理由のひとつは、エラスチンの構造が非常に複雑で、体内での合成メカニズムも解明が難しかったことにあります。 また、一度失われたエラスチンはほとんど再生されないため、「補う」という考え方自体が実用化しにくい領域でもありました。 さらに、エラスチンは複雑な構造により、研究用に抽出・分析するのも困難でした。 こうした科学的・技術的なハードルの高さから、製品化がなかなか進まず、市場に出回ることができなかったのです。現在でもエラスチン抽出は難易度が高く、希少な成分であるためエラスチン主成分、且つ高純度の商品はヒト用でも希少です。 しかし近年、研究や技術の進歩によって、エラスチンの有用性が再評価され、補うことの重要性も明らかになってきました。 コラーゲンと同様、あるいはそれ以上に、健康や老化対策に深く関わる成分として注目が高まっています。
イッツモのエラスチンサプリメント
世界初の日米特許技術製法

従来の抽出方法では残留物が多く残ってしまうため、エラスチンの純度の低さが課題でした。イッツモのエラスチンは、九州工業大学の特許技術である「アルカリ処理」にて抽出されています。純度が高く、アミノ酸含有量に優れています。これにより今までにない驚異的な純度のエラスチン抽出が可能となりました。(※特許第4078431号、第6712014号)
働きを立証済み

マウスを用いた実験により、加水分解エラスチン(低分子ペプチド)が体内に吸収され、ダメージを受けた組織に集積し、細胞外マトリックスの再構築に寄与することを確認しました。特に損傷部位における線維芽細胞の活性や弾性線維形成への関与を立証しています。
ペット用では前例のない含有量<他社との比較>

図は、コラーゲン+エラスチン配合を特徴に持つ他社製品との比較を表にしたものです。ペット用では、豚由来エラスチンを主成分とする他社製品が存在しないため主成分が異なるの製品と比較しています。また、イッツモのエラスチンは、ヒト用の高純度エラスチンサプリメントと同じ製造ラインで製造されているヒューマングレードサプリメントです。
イッツモのサプリメントは、1包にエラスチン9mgとコラーゲン2,500mgを配合。これは動物に必要な量を十分に上回る量で、毎日の健康をしっかりサポートします。また、純度100%で高い吸収率を誇るため、体にしっかり届きます。
魚由来・豚由来の違い
観点 | 豚由来(真皮・腱) | 魚由来(魚皮・ウロコ) |
---|---|---|
主流の抽出法 | アルカリ抽出(石灰処理) | 酸抽出+酵素分解(例:ペプシン) |
抽出の背景・理由 | アルカリで架橋を緩め、可溶化しやすい | 魚コラーゲンは架橋が弱く、酸で効率的に抽出可 |
低分子化のしやすさ | 追加工程(酵素・加水分解)が必要 | ペプチド化しやすく、低分子化が容易 |
純度・安定性への影響 | 高純度・安定しやすい | 酸条件次第で断片や副生成物が残りやすく、純度低下リスク |
脱臭・脱色 | 一般に課題は小さい | 脱臭・脱色工程が重要(魚臭・色素対策) |
実績・用途 | 医療・化粧品・食品で長年の実績 | サプリ・化粧品で広く使用。文化的制約が少ない |
豚由来の原料は、アルカリ抽出によって高純度かつ高い安定性を実現しており、長年の実績に裏付けられた安心の品質を誇ります。一方、魚由来の原料は酸と酵素で低分子化しやすく、吸収を考慮した設計がされているものの、純度は豚由来に比べると低く、不純物が混じってしまうのがデメリットです。
圧倒的高純度

エラスチンやコラーゲンなどの機能性成分は、純度が高いほど体内への吸収効率や働きが安定しやすいとされています。高純度とは、目的の成分が余分な不純物をほとんど含まず、必要な栄養だけをしっかり届けられる状態を意味します。 例えば、純度の低い原料では、他のタンパク質や不要な成分が混ざっており、必要な量の成分を摂取するには多くの量を摂らなければならないことがあります。それに比べて高純度原料は、少量でもしっかりと有効成分が届くため、体にやさしく、効率的な摂取が可能になります。 また、高純度の成分は、厳しい品質基準のもとで製造されていることが多く、成分の信頼性や安全性の面でも大きなメリットがあります。 だからこそ、大切なペットにも安心して与えることができるのです。
【高純度エラスチン・コラーゲンの見分け方】

高純度のエラスチンやコラーゲンは、無色に近く(うっすらとした黄みを帯びることもありますが)、無味無臭無色、サラサラ(パウダーの場合)なのが特徴です。 一方で、低純度の原料には魚臭や動物臭が残り、黄色みや茶色味が強く、ダマっぽさ(パウダーの場合)が出るため、視覚や嗅覚で純度の違いを感じ取ることができます。 イッツモのサプリメントは、コラーゲン・エラスチン共に純度100%。真っ白なパウダーで、においや味が一切ない完全無味無臭のサラサラ処方。 ぜひ実際に手に取って、その高い純度をご実感ください。
日本国内の専門工場

本製品は、人用サプリメントを長年手がけてきた日本国内の専門工場で、特許技術に準じた最適な環境と技術のもと、一貫して製造されています。
また、人用サプリメントの開発実績を持つ国内企業と製薬会社が、日本の技術を守るため、非常に厳格な品質管理のもと製造・監修を行っており、安心・安全にご利用いただけます。
イッツモのエラスチンサプリメントで健康管理
血液のスムーズなめぐりにより、腎臓の健康維持に役立ちます。
関節の80%がエラスチンで構成され、クッション性を維持します。
コラーゲンを束ね、皮膚の弾力を保ち、健やかな皮毛を維持します。
心臓弁組織において、弁の柔軟性や弾性をサポートします。
血管の50% がエラスチンで構成され、血流をサポートします。
組織の30%はエラスチンで構成され、呼吸をサポートします。
瞳の健康をやさしく支え、水晶体の柔軟性を保つ手助けをします。
口内環境を健やかに保ち歯茎のハリやうるおいを与えます。
世界の犬猫におけるエラスチン研究データ
犬前十字靭帯におけるエラスチン含有量の定量解析
犬の健康な前十字靭帯において、加齢や組織の変性とエラスチン含有量の関係について解析されており、靭帯の柔軟性や強度の維持にエラスチンが重要な役割を果たしていることが示唆されています。
ETHOSで読むイヌ大動脈におけるエラスチンとコラーゲンの力学的評価
イヌの横隔膜下大動脈を対象に、エラスチンとコラーゲンそれぞれの弾性率(組織の柔軟性や強さの指標)を定量的に評価した研究です。これにより、血管の弾力性における両成分の役割や、動脈の正常な機能維持に対する重要性が明らかになっています。
PubMedで読む犬前立腺におけるエラスチンとコラーゲンの解析
犬の正常前立腺と前立腺癌で、組織内エラスチン(およびコラーゲン I, III, IV)の分布を免疫組織化学および染色(Picrosirius red)で定量し、前立腺がんではエラスチンが統計的に増加し修復反応を示している事を報告しています。
MDPIで読む犬・猫の皮膚・被毛におけるエラスチン・コラーゲンのアミノ酸構成
犬および猫の皮膚と被毛に含まれる主要なアミノ酸として、エラスチンやコラーゲンの構成成分であるグリシン、プロリン、4-ヒドロキシプロリンなどが豊富に含まれていることが報告されています。これらのアミノ酸は皮膚・被毛の構造維持や健康に重要であり、栄養学的にも注目されています。
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